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アンティークのパン屋の店舗数は全国に35店舗と、台湾に1店舗構えており、今後も続々とFCの展開を含めて出店予定です。また、ほかにもスイーツ店やカフェも経営しています。
愛知県で始めた店は、たった15坪しかないテナントでした。開店当時はたいへんなこともありましたが、試行錯誤して商品作りに励みました。そして、のちほど販売した“天使のチョコリング”が大ヒットし、これがメディアなどでも取り上げられるほどの話題商品となるのです。これはフランスパン用小麦で作るデニッシュ生地の中に、オリジナルブレンドのチョコチップを贅沢に散りばめ、ローストしたクルミを組み合わせたリング状の商品です。店を立ち上げたときの原点を忘れずに、看板商品に成長した今も常に改良を続けています。
この商品の売り上げの一部を世界中の恵まれない子どもたちのために寄付した際は、1千万円以上になりました。いつか世界中の人に食べてもらって笑顔にしたいと、アンティークの社長と従業員は熱い思いを抱いているのです。なお、現在は店のコンセプトに合わせて“マジカルチョコリング”と改名しています。
骨董品のように良さは変わらないが価値が高まっていくようにとの意味を持つコンセプトが掲げられています。そして、アンティークの社長には魔法で取り出したかのように次々と新商品を打ち出していきたいという思いもあるようです。
中途半端なブランディングでは功は成しえないと悟っていることから店の世界観は独特で、どちらかというとチョコレート店に見えるかもしれません。ホームページや店内は、おとぎ話や絵本の世界を持ってきたような、シックでかわいい雰囲気に統一されており、それぞれの商品には特徴のある名前が付けられています。

アンティークの社長が付けるユニークな商品名は、思わずくすっと笑ってしまうようなものが多いです。例えば“あんこはもうたくさん!あんこ中毒な太っちょ王様のあん食パン”や“のび〜るとろりんチーズフランス”などです。太っちょ王様はシリーズ化しており、他の種類も開発されています。この遊び心のあるネーミングに惹かれて買ってしまうという方もいるので、商品名の大切さがうかがえるでしょう。
幻の高級バターとして名高いバターを使った商品に、絶品チョコリングと絶品クロワッサンなどがあります。クロワッサンなどのデニッシュ生地に使われるたっぷりの油脂は、価格を抑えるためにショートニングなどを使うことがしばしばあります。しかし、バターで作るのが本物の味で、そうでなければ絶品のパンを作ることは難しいでしょう。
この幻のバターとはカルピスバターで、カルピスを製造する際に牛乳から分離した脂肪分を生成したものです。本場フランスのものに近い味わいがあり、濃厚なのに後味はすっきりしているのだといいます。限られた量しかできないので価格が高く、主に使われているのは一流レストランやホテル、スイーツ店などです。
アンティークの社長が考案した方法は、この極上の味わいを殺さぬように、細心の注意を払ってブロックバターをシート状に薄く伸ばします。そして、生地に折り込んでいき焼き上げれば外はサクサク、中はしっとりジューシーな食感になるのです。表面に塗った密の甘さがバターの味わいと溶け合い、アンティークオリジナルの絶品クロワッサンが完成します。また、絶品チョコリングは、脂肪分の多いクーベルチュールミルクチョコレートを使用しているので、よりクリーミーな食感を味わえます。しかし、クリーミーなだけでなくここでもクルミを配合してザクッとした食感を入れているので、食べるのが楽しく感じられるでしょう。

アンティークのパンの材料のこだわりはもちろんバターだけではありません。商品に使われる主な原料は、小麦粉に始まるチョコレートやマーガリンなどはオリジナルブレンドを用いています。小さな子どもから年配者まで幅広いお客様に愛される店作り、商品作りをしているので、安心して食べられる材料を用いるというのは当然かもしれません。
また、生き物であるイーストを使うので、温度や湿度などその日によって変わる条件によって出来上がりに影響が出ることもあります。いつでもベストな状態に焼き上げられるよう、職人たちは研究に余念がありません。
メニュー開発はアンティークの社長だけでなく職人も行い、各店舗オリジナル商品も販売されています。商品開発で気をつけていることは、ワクワク感を付加することだそうです。お客様の笑顔を引き出そうと、どうすればいいのか想像を膨らませます。商品に思いやメッセージを込めるそうですが、そこに一番詰まっているものは、皆を笑顔にして幸せにしたいという愛情なのでしょう。
アンティークの社長は、ゆくゆくはFCを含め全国100店舗と、数年の内にアジア圏内で数店舗の開店を思い描いています。最終形態として、全国どこにでもあって入りやすいスターバックスやマクドナルドをイメージしていますが、郊外にあるパン屋の良さを失わずにいたいといいます。とにかく前へ進むのみと飛ぶ鳥を落とす勢いですが、どこまで駆けていってくれるのでしょうか。独自性を追及した先には国際的ブランドの確立が見えてくるかもしれません。

株式会社クラブアンティーク
http://www.heart-bread.com/

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